2023年現在の、Ray-MMDを使用しない個人的エフェクト構成をまとめます
といっても、自分の制作した動画によってまちまちなので
今回はあぴミクのJUMP UP! を例に書き記していきます
(動画投稿が2022年ですが現在と大差なし)
※照明操作:R137 G120 B126
X-0.2 Y-0.1 Z+1.0
セルフ影:モード1 約5200
シェーダー
S5Shader v03内 S5SkinShader.fx
人物モデルの肌材質に適用
若干パラメータをいじっていたような気がします
血色のいい肌色になる・やわらかで自然な陰影がつきほどよくリアル
GreenerShader ES
人物モデルの衣装材質に適用
代わりのものを探してみてもいいかも
HAToon2
主にステージに適用 (人物モデルによっては人物にも適用)
トゥーン調なパキッとした表現ができる
ExcellentShadow内 full_ES_pmx.fx
HAToon2では違和感が出る場合にこちらを適用
ポストエフェクト
AutoLuminous
特定の材質を光らせるエフェクト
実は人物モデルの肌色もちょっとだけ光ったりするので、
AutoLuminousのYを-1にすることでほぼ元の色味に戻せる
WorkingFloorAL
床が反射するようになるエフェクト
X字の影が足元につくので、ステージの都合でモデルの影が出せない時に地味にありがたい
ikWetFloorとかも試してみたい
基本的にTr0.1前後で運用している
AutoLuminousとの合わせ技で、エフェクトファイル割当窓の「AL_EmitterRT」タブにてWorkingFloorAL.xに「AL_WorkingFloor.fx」を適用することで、
AutoLuminousで光ったオブジェクト描画をWorkingFloorALにも反映させることができる
PostSimpleB & DepthOffSetRim+AA
モデルにリムライトを当てることができるエフェクト
PostSimpleBは前提エフェクト
DepthOffSetRim+AAのX,Yを操作することでリムライトの向きをいじれる
画面全体の雰囲気によるがTr0.2~0.5で運用している
LightBloom (Ray-MMD Extensionフォルダ内)
光源や非常に明るい箇所をやや拡散させるエフェクト
LightBloomController.pmxにて、
BloomThreshold0.26~0.30 BloomRadius-0.20
と設定し薄めにかけている
DepthOffSetRim+AAでのリムライトを拡散させ、よりリッチに見える
o_Diffusion
明るい部分を拡散し、線画や色の境目をなじませるエフェクト
LightBloomと異なり、肌色などやや明るい色も拡散させることができる
Tr0.30~0.38程度で薄めにかけている
ExcellentShadow2
バニラのジャギってる影をなめらかにしてくれるエフェクト
PostAdultShaderS2
陰影を強調するエフェクト
デフォルトだと陰影強すぎなのでTr0.48~0.56あたりで運用している
HgSAO
数あるSSAOエフェクトのひとつ
陰影の強さを若干弱めるようなパラメータ調整をしている
そのうえでSiを0.85程度にしてさらに影を薄めている
…この記事を書いてる最中に再度いじってみたが
Siは1.0のままに、Rzを0.5~1.0にすると
ほどよく陰影がぼけて柔らかくなり、不自然な陰影がつきづらくなった
1920x1080:Rz0.5
3840x2160:Rz1.0
解像度次第でRz値を変えてやるといい効果を得られる
ikBokeh
数あるDoFエフェクトのひとつ
かなり処理が重いがもっとも高品質なDoFをかけられる(と思っている)
シーンによって手前ボケが邪魔になるので、
基本的にikBokehController.pmxのモーフ「前ボケ-」を1.0にしている
msGradation
画面にグラデーションフォグをかけられるエフェクト
画面上部に青のグラデーションをほんのりかけている
角度0.35 幅0.3
色相0.55 彩度0.15 輝度0.05
ゆるふわトーンマップ2内 sweet letro.x
画面の色味を調整するエフェクト
Tr0.07程度で運用し、ほんのりあったかい空気感を出している
ついでに肌の血色も健康的に見える
o_LikeHDR
コントラストを下げ、彩度を上げるエフェクト
個人的にちょっと彩度が高いのが好き Tr0.20~0.25
CheapLens
周辺減光や色収差、レンズ端のボケを加えるエフェクト
Xが周辺減光、Yが色収差、Zがレンズ端ボケ
X-130.0~-150.0 Y-100.0 Z-40.0 を基本的な設定値としている
X(周辺減光)をマイナスの値にすることで逆に白く縁取ることができる
カッコいい曲やハロウィンなどダークな雰囲気の際はプラスの値にする
パーティクル
空中に漂う埃
空中をふわふわ漂う光の粒を追加するエフェクト
AutoLuminousと合わせてほんのり光り、
ikBokehと合わせていい具合にボケてくれる
KiraKira
特定のオブジェクトを降らせるエフェクト
光の粒だったり、紙吹雪だったり、いろんな色の丸だったり
様々な種類があるので漁ってみるといいかも
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かわいい動画を作る際は色のバランスが大事になる
ほどよく彩度が高く、それでいて見ていて目が疲れず
ヘンにコントラストが高すぎず、色がくすんでいる箇所も少なく…
と気にする箇所が多いので調整がかなり大変、色彩センスも問われる
モデルやステージを食材、エフェクトそのものを調味料とするならば、
それらを駆使して料理(動画)を作る我々は料理人と言えるだろう
色んな料理を参考にしてオリジナルのセンスや技術を身に着け、
色々な食材や調味料を吟味して理想の料理を作り上げよう
ちなみにモーションブラーは動画を止めた時に悲しい気持ちになることが多いので基本的に入れていません
おわり